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2011年09月19日 (月)

ガガガ文庫新刊「灼熱の小早川さん」 / 流石ロミオ先生は格が違った。

ガガガ文庫新刊「灼熱の小早川さん」

ガガガ文庫新刊「灼熱の小早川さん」

 

田中ロミオ先生の新作ラノベ「灼熱の小早川さん」が、小学館 ガガガ文庫より発売された。今回は「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」と同様、単発の学園モノとなっている。

簡単にあらすじを書くと「如才なく高校デビューを果たす主人公と、不器用で失敗するどころか、空気を一切読まないで走るヒロイン。何の因果か主人公は彼女の近くに近づくハメになりてんやわんや・・・」というところか。

 

 

 

身近に添って初めて見える表情

身近に添って初めて見える表情

 

このあらすじを見て「ああ、設定を変えたAURAの焼き増しかな」と感じるかもしれないが、流石にロミオ先生は格が違う。あらすじを見た程度の予想は軽く飛び越えてくる小早川さんのヒロイン力は、読み進める間に読者をどっぷりとはまり込ませてしまう。

夏の匂いが立ちこめる。

夏の匂いが立ちこめる。

 

前作の突き抜けた厨二病患者達とは違い、厨二病患者には割とよくある「社会正義」系厨二病に小早川さんは罹患している。だが、彼女の爆発力は前作の登場人物達に劣るものではない。クラスメート全部を敵に回し、相手を「愚物」と言って「引かぬ・媚びぬ・省みぬ」を実践する小早川さんの厨二力は、方向性は違えど、前作「AURA」の登場人物たちに匹敵するだろう。

癖のあるキャラクター達を魅力的に映し出す点に関しては、流石田中ロミオ先生は格が違う。

強さと、それに見合う弱さと

強さと、それに見合う弱さと

 

展開のテンポも良く、流石にうまい。クラスメート絡みのやりとりでも、ちょっとしたネタ等も絡めつつ、サクサク読んでいけるので爽快感すら感じる。ただ、もう少し尺があって、小早川さんの描写に更に厚みがあったら嬉しかったが、それは読めば読むほど小早川中毒になる本書の弊害なのかもしれない。

彼女との距離

彼女との距離

向かい合えた本当の顔

向かい合えた本当の顔

向き合えない二人

向き合えない二人

 

 

 

 

 

 

         

灼熱の小早川さん         前作        ロミオ先生シリーズ    突き抜けた設定ならこれ

.                   「AURA」      「人類は衰退しました6」     「ケモノガリ」

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