2011年09月26日 (月)
去る9月19日に「男の娘に関する表現なら何でもOK」というイベント「男の娘☆11」がハイライフプラザいたばしで開催されていた。これもまた特色あるイベントだがどんなイベントだったのか?また、主催者さんはどのような点に注意されながら開催されているのか、オンリーというイベントを開催する際の様々な疑問を聞いてきた。
–男の娘オンリーというイベントを開催しようとしたきっかけというのは何になるのでしょう?男の娘というと「計画」というイベントが存在しますし、バッティングしてしまうのに開催しようと思った理由とか何かありますでしょうか?
主催 「計画」さんの場合コスプレコンテストというものがありまして、昔はうちの一芸大会のような雰囲気だったのですが、段々とホルモンをやってる方が出るようになり始め最終的にニューハーフコンテストのようになってき始めてしまったため、もうプロで無いとダメなのか?という雰囲気になってしまい始めていたんです。そのため、もっと一般的なイベントにしたい。例えば、男性がスカートを履いてても良い様なイベントにしたい。そういう思いから始まりました。
–確かに、男の娘というと定義としては曖昧でいわば手術前。普通の男の子が女装しているだけ。という認識がありますね。
主催 はい、そうなんですね。
–次回のSF大会の主催もされるそうですが、イベントを主催しようと思ったきっかけというのは何になるのでしょうか?
主催 僕の場合、発想がぶっ飛んでいるところがありまして…。そもそも、最初というとアメリカのイベントがきっかけなんですよ。アメリカのアニメエキスポというのがありまして、そこに遊びに行ったのがきっかけになるんです。そこで合った日本人の方に「日本にはSF大会という凄く楽しいイベントがあるんだ、アメリカまで来なくても日本にも楽しいイベントはたくさんあるよ!」と、聞いていたんですが。実は、それをすっかり忘れててまして(笑)たまたま、「計画」に遊びにいったんですよ。すると、「計画」は既に先ほど言ったように、ニューハーフのコンテストのようにどんどんなってきてしまっていたようなんですね。周りの人も「なんか、ちょっと初めの頃の雰囲気と違ってきたし。やっぱり何か違うんじゃないのかな?」と言う声を聞くようになっていたんです。なら、自分達でやりゃ良いじゃん!という発想で始まったんですね。
–ということは、イベントの主催としてはこの「男の娘」が初めてで。すでにそろそろ5年が経過。それまでは主催として何かしていたわけではないということなのでしょうか?
主催 それまでは、何もしていないですね。コミケにも殆ど足を運ばないというかコミケって何?って状態だったんです。皆さん、コミケのことを昔はコミケットって言ってたじゃないですか。僕は「コミックを蹴っ飛ばす」の略だと思ってたんです(笑)商業誌なんていいよ、同人誌で十分だよ。という意味で、商業誌を蹴っ飛ばす。って意味だとずっと思ってたんですよ。実はマーケットの「ケット」だったんですね。それをつい最近知りました(笑)
–さて、イベントを開催するには手伝ってくれるスタッフさんは必要不可欠だと思うのですが、スタッフの皆さんはどのようにして集めて、集まってきてくれたのでしょうか?
主催 基本的に、その時しゃべってた友人達とイベントやろう!ということになった際に、これだと人数足りないから。みんな人数集めて来よう。という感じでみんなで集めてきたり。イベントやっててスタッフやってみたい。って人が来てくれたり。とかですね。
–芋づるですね(笑)
スタッフ 私は、リアル女が居ない。ってことで、女子トイレを巡回する人が居ないから。という理由で捕まりました(笑)
–オンリー即売会を開く際に特に注意されている点、工夫されている点というのはありますでしょうか?
主催 ただ即売会やって本売るだけだったら、ほんとに静かにイベントが始まって終わってしまいます。なんか、図書館みたいな感じです。そうはならないよう、イベントやコンテンツを考えて、最初から最後まで単調という事にならないようにしよう。と、思ってます。
–今回なのですが、「男の娘」というジャンルだとどうしても偏見の目があると思います。そういった点に対する対策として、何か注意されている点や工夫されている点というのはあるのでしょうか?
主催 基本的に嫌悪感を持たれない様にしよう。というのと、なるべくメディアに出て良いイメージを一般の人に持ってもらおうということを考えています。そのため、「はなまるマーケット」に出たりとかしました。
–「はなまるマーケットはどのような?」
主催 女装をするサークルがある。男性が部屋を出てきたら美女に!って企画ですね。
– では、今後イベントを続けていく上でやりたいと考えている事などなにかありますか?
主催 やりたい、というだけだと意味が無いんで。もう既に着手していることが結構あります。昔、ガイナックスがゼネプロ時代に作った「愛國戰隊大日本」という作品があるのですが、その使用許可を取りまして自主制作映画を作っています。「愛國戰隊大日本」の30年後の世界ということで、北海道のローカルヒーローを一つ作りましてそれと一緒にやっています。作品は来年の7月に完成予定です。
–凄いスケールですね…。
主催 他にも、東京ドーム貸切ってオールナイト男の娘イベントやりたいな。と、思うんですけど。オールナイトはお金が持たないなぁ…。と思ってます。赤になっても、イベントへの愛でなんとか乗り切ってますね(笑)よそが使わない会場見つけてきてやるのが楽しいです。秋葉原の廣瀬ビルの5階とか。
–凄い開拓精神とチャレンジ精神ですね…。さて、最後になってしまうのですが次回主催されるイベントは何になるのでしょうか?宜しければお教えください。
主催 次は、年が明けて2012年1月14日土曜日に会場は「高島平区民館」というところでコスプレイベントを開きます。ただ、コスプレイベントだけでは退屈かな?という事で、ご飯を食べながら、ステージも使ってみんなで遊ぼう。と、いうのを企画しています。ただいま、ステージの出演者募集中です。宜しければぜひご参加ください。
と、「男の娘」の主催さんは非常に多趣味に活発に動かれている方でした。イベントの主催というのは非常に多忙な仕事ではありますが。みなさん好きな事でもあるでしょうが、とても活発に生き生きとしているところが象徴的でした。次回も参加者を退屈させない企画を色々と考えているようで、これからも楽しみになってきます。オールジャンルではないオンリーの企画というのは、来場者の趣味が似ていることもあって企画も面白いものを作りやすいのかもしれませんね。今回も本当にありがとうございました。
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