2011年09月15日 (木)
青い花や放浪息子で有名な、「志村貴子」先生のサークル「青息吐息」の新刊となる「青息吐息」がZin専売で発売中だ。(注、今現在webでは既に在庫なし。秋葉原店ではまだ在庫がある様子)心に沁みるショートストーリーが3本入ったこの同人誌。売っているのを見かけたら買わない手は無い。
「志村貴子」先生といえば、独特のテンポや人物の内面を見事に拾い上げていく心理描写。そして、余計なものを総て削り落とした簡潔な表現を得意とする。
代表作の一つ「青い花」では
主人公の一人である「万城目ふみ」ともう一人の主人公である「奥平 あきら」の二人の恋愛と友情が描かれている。
また、今年初めにアニメとなった「放浪息子」では
女の子になりたい男の子「二鳥修一」と男の子になりたい女の子「高槻よしの」の二人が、
成長していく自分の身体と周囲の認識のすれ違いに傷つきながら自分の生き方を模索して行く。
という、決してライトではない作品を作っている。そのような作品を作る作者であるため、
今回は20ページ強というページ数ながらも、歯応えのある作品となっている。
是非この「青息吐息」を手にして、この感動を一人でも多くの人に共有してもらいたい。
それが、私の素直な気持ちだ。
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