2011年09月13日 (火)
vol.1は開始までだったが、vol.2では参加サークルさんにインタビューをしてみた。インタビューは、今回カタログの表紙を飾られたサークル「美術部」の「しづきみちる」さん。他に、百合サークルとして長く活動されている「桜井家」さんの二件となる。
–「美術部」さんというと、コバルト文庫「マリア様がみてる」の細川可南子本を作っているイメージが強いのですが
原作を読んでいる時に、今までに無い「マリみて」の世界に有り得ない様なキャラクターが出てきたと思って、引っ掛っていたんです。すると、ストーリーの中で祐巳といろいろとありまして、なんか段々愛着と言うか不思議な感覚にとらわれてしまったんですね。実は寂しい、可愛そうな部分のある女の子なんだな。と、思いまして…。だったら自分の中で補完してあげたい。幸せにしてあげたい。と、いう想いが生まれ二次創作を書いていこうと思ったんです。
–「細川可南子」というキャラクターと言えば、黒い可南子ですが、この個性的なキャラクターを取り上げていく際に何か考えられたことはあったのですか?
シリアスとギャグ両方を扱い、描き分けようと思いました。シリアスだけだと、どうしても重い話になってしまいます。だったら、笑いの部分も入れてどちらも入れていこうかな。と、考えながら作品を作っています。
–「マリみて」という作品は、世間では百合系の作品と認知されていますが、百合と言うジャンルは、ご自身の作品製作の原動力となるようなジャンルなのでしょうか?
女の子同士というのは、男女というのと違い、優しい感じがあります。また、柔らかい女の子同士のふれ合いという雰囲気が好きなんです。同性愛と言うと、禁断と言うイメージがやはりありますが、そのイメージの中にファンタジーのような部分があると思うんです。そこが創作意欲を掻き立てるというか好きなんですね。
–個人的な好奇心に基づく質問で申し訳ないのですが、男性が描く百合・女性が描く百合どちらがお好きですか?
女性が描く百合が好きですね。別に選んでいるわけではないのですが、百合作品を買ってみると女性が書いた作品の方が多くなっています。男性には表現できない感性とでもいうのでしょうか?そういったものが有ると思います。そういった点で、女性の描かれる百合は凄いですね。
–今回はコミケのようなオールジャンルと違い、オンリーのイベントになりますが。オンリーイベントの魅力ってどんなところになるのでしょうか?
やはり、ゆっくりとした時間がわりと有るので他のイベントと比較すると参加者の方やサークルの方と話したり、顔をあわせたりして楽しい話が聞ける。って所でしょうか。他にもオンリーということで、好きなジャンルや趣味の似た様な人が来ますから雰囲気も気持ち良いすね。コミケも楽しいんですけど、どうしても結構慌しかったりして一杯一杯なところがあるんで。
–最後になりますが、今後はどのようなジャンルで活動される予定でしょうか?
ホームグランドは「マリみて」ですね。まどマギも終わっちゃいましたが、まだ描きたい部分は残ってますし、俺妹も描きたい部分が残っています。また、これからも刺激される思わず描きたくなる様な創造的な作品が出てくればそれを描きたいと思います。
今回、新刊は無かったが最近発行された作品をいくつか紹介すると上の二冊になる。まどマギが好きな人であれば、上の「マミマギ倶楽部 3rd」をオススメしたい。最終話「わたしの、最高の友達」を舞台としてエピソードが描かれている。「美術部」さんらしい優しいストーリーは必ず満足を得られると思う。
オリジナルストーリが好みであれば、下の「パジャマのインストゥルメンタル」をオススメしたい。人間は一生の間、三分の一は寝て過す。では、寝るときに着るパジャマというのは人生において、結構重要な物になるのではないか?という、面白い視点の元、作者「しづきみちる」さんのパジャマに対する想いがこれでもか!と詰め込まれている。コレを読むと、日々寝るときに何を着るか選ぶのが楽しくなってくる。いつも、適当に短パン&T-シャツじゃ絶対にもったいないよ!
本がほしい方は、美術部さんのサイトで通販を行っています。
マリア様がみてる 涼風さつさつ (マリア様がみてるシリーズ) (コバルト文庫)
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