2011年09月05日 (月)
サークル「カゲ路」さんといえば、少女漫画のような繊細な雰囲気をかもし出す柔らかい雰囲気を得意とするサークルさん。この本は先日のまどマギオンリー「ひとりぼっちは寂しいもんな」の新刊になる。この表紙から今までとは違い方針転換したように感じるかもしれないが、内容は個性的なキャラクターを独自の雰囲気で綺麗にまとめている作品になっている。
まどか☆マギカでは、さやかは人魚の魔女オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフとなったわけだが、普通はこのカップリングをしようとは使い魔となった人間でも思いつかないのではなかろうか?魔女化していたとしてもさやかに対して変らぬ思いで挑み続ける杏子の姿に惚れ惚れとしてしまうことは間違いない。普通であれば、この話の中のまどかのように、どう対応していいか分からずおろおろするのが関の山だと思われるが、すぐさまさやかをなだめる杏子の姿。
まさに、作者の杏子とさやかに対する愛を感じてしまう作品。確かに、キャラクターとしてはシュールな内容であるのだが、なんだかんだで笑いあり涙ありで描かれる2人のいちゃラブっぷりに、思わずそんな違和感は吹き飛んでしまう。作者の愛が伝わってくる、まさに正統派同人誌。なお前作の「忠犬ほむらちゃん円環から時止めす」も、ほむらのまどかに対する愛が感じられる作品。なんとなくほむらがストーカー入ってる所に軽い恐怖は感じますが。人を好きになっちゃうってそういうもんだよね。
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